「日本人の自殺者をゼロにする」
これが、僕の人生をかけて実現したい夢だ。
さらにその先には、海外の貧困地域や紛争地域で暮らす人たちに、食料や学習環境を届けたいという思いもある。
あまりにも大きな夢だと思われるかもしれない。「現実的ではない」「一人に何ができるのか」と言われるかもしれない。
それでも僕は、この夢を言葉にし続けたい。
西野亮廣さんの『ゴミ人間 日本中から笑われた夢がある』をAudibleで聴いて、そう思った。
夢を語れば、笑われることがある
僕がこの本を聴いたのは、Audibleで見つけたことがきっかけだった。
以前から西野さんの、夢を堂々と語る姿勢、批判されても挑戦を続ける姿、ビジネスの考え方、そしてエンタメづくりに興味を持っていた。
『ゴミ人間』は、西野さんがテレビを中心とした活動から軸足を移し、長い批判の中でも挑戦を続け、『えんとつ町のプペル』にたどり着くまでの過程や、その作品に込めた思いが描かれた本だ。
夢を語れば笑われる。行動すれば叩かれる。それでも、自分が信じたものを捨てずに進み続ける。
その姿を聴きながら、僕は自分がSNSで発信を始めた頃のことを思い出した。
最初は、周囲からからかわれたり、ばかにされたりした。自分なりに思いを持って始めたことだったからこそ、悲しかった。
発信しなければ、そんな思いをすることもなかったかもしれない。自分の夢や考えを表に出さず、周囲と同じようにしていれば、傷つくことは少なかったと思う。
それでも、僕は発信をやめなかった。
自分の夢や活動を知ってほしかった。自分の発信が、誰かの一歩を後押しするかもしれないと思った。応援してくれる人もいたし、いつか結果で示したいという気持ちもあった。そして何より、発信することは、自分が本当にやりたいことだった。
続けていくうちに、少しずつ応援してくれる人が増えた。
今、僕にとってSNSは、ただ宣伝するための場所ではない。僕がどんな人間で、何を大切にし、どんな未来をつくりたいのかを知ってもらうためのツールだ。
全員に理解してもらう必要はない。信じてくれる人、応援してくれる人と進めばいい。
そう思えるようになったのは、笑われても発信を続けた先で、人との出会いや応援が生まれたからだ。
夢は、情熱だけでは続かない
この本で特に心に残ったのは、夢を実現するには情熱だけでなく、戦略やお金、仲間が必要だということだった。
夢を語ることは、出発点として大切だ。しかし、どれだけ思いが強くても、続けるための仕組みがなければ、活動は途中で止まってしまう。
僕はこれまで、「人のために行う活動なら、無料のほうがいいのではないか」と考えることがあった。これから企画するイベントも、当初は無料で開催しようとしていた。
もちろん、無料だからこそ参加しやすくなる人もいる。支援が必要な人へ届けるために、無料という選択が必要な場面もある。
一方で、会場費、備品代、人件費、広報費など、イベントを運営するには費用がかかる。運営する側がすべてを負担し続ければ、どれほど良い企画でも継続できない。
利益を出すことは、人のために活動するという思いと対立するものではない。価値に見合う対価を受け取り、その収益を次の活動に使うことで、より多くの人へ価値を届けられる。
僕がイベントで届けたいのは、農業体験だけではない。
- 参加者同士のつながり
- 新しいことへ挑戦するきっかけ
- 「ここにいていい」と思える居場所
- 家族や仲間と過ごす思い出
それだけの価値をつくる責任を持ったうえで、必要な参加費をいただく。利益を残し、次のイベントへつなげる。そうすることで、一度きりではなく、継続する事業にできると思う。
一人で抱えることが、正解ではない
もう一つ、大きな学びになったのが分業という考え方だった。
一人の人間が、すべての分野で高い力を発揮することは難しい。それぞれの得意を持ち寄り、チームで取り組むことで、一人ではつくれない価値を生み出せる。
僕は今、にいみ農園、にいみ塾、オンラインサッカー塾IPPO、イベントやコミュニティづくりなど、複数の活動に関わっている。
どの活動でも、やるべきことは多い。企画、発信、営業、事務、会計、デザイン、システム開発、日程管理、現場運営。すべてを一人で抱えようとすれば、時間も心も足りなくなり、一つひとつの質も下がってしまう。
僕が特に力を発揮できるのは、夢やビジョンを言葉にして方向を示すこと、人と人をつなぐこと、相手の話を聴いて寄り添うこと、そして現場で子どもや参加者と直接関わることだと思う。
一方で、事務・会計、デザイン、SNSの運用、システム開発、日程管理は、その分野が得意な仲間の力を借りたい。
仕事を任せることは、責任を手放すことではない。自分の不得意を認め、それぞれが力を発揮できる役割をつくることも、リーダーの責任だと思う。
これまでは、自分でやることが誠意だと思う部分もあった。しかし、本当に大切なのは、誰がやるかではなく、関わる人により良い価値を届けられるかどうかだ。
夢が大きいほど、一人では実現できない。だからこそ、仲間を信じ、任せ、支え合うチームをつくっていきたい。
事業の利益を、誰かの希望へつなげる
僕が目指しているのは、事業を成功させることだけではない。
にいみ農園、にいみ塾、IPPO、イベントやコミュニティを通して、人に寄り添い、夢への一歩を支えたい。そして、誰もが「自分の居場所はここなんだ」と思える環境をつくりたい。
その積み重ねの先に、「日本人の自殺者をゼロにする」という夢がある。
さらに、生まれた国や置かれた環境に関係なく、誰もが希望を持てる社会をつくりたい。将来は、海外の貧困地域や紛争地域で暮らす人たちへ、食料を寄付し、学べる環境を届けたいと考えている。
夢を言葉だけで終わらせないために、まず始めたいのが、イベントで生まれた利益の一部を寄付する仕組みだ。
現時点で金額や割合を先に決めるのではなく、まずはイベントの収支を明確にする。運営を継続するために必要な利益を確保したうえで、無理なく続けられる寄付額を決めたい。
寄付のために事業が続かなくなってしまえば、長期的な支援にはならない。反対に、利益だけを目的にして、社会へ還元する視点を失いたくもない。
事業を成長させることと、社会課題を解決すること。その二つを両立できる仕組みを、小さく試しながらつくっていきたい。
笑う側ではなく、応援する側へ
挑戦すれば、失敗することがある。批判されたり、笑われたり、傷ついたりすることもある。
けれど、全員に理解されるまで待っていたら、いつまでも始められない。
大切なのは、自分の夢を信じて行動すること。そして、一人ですべてに耐えようとせず、信じてくれる仲間と支え合うことだと思う。
僕はこれからも、「日本人の自殺者をゼロにする」と言い続ける。
農業、教育、サッカーを通して居場所をつくる。事業として利益を生み、活動を続ける。仲間の得意な力を借りる。そして、生まれた利益の一部を、国内外で希望を必要としている人へ届ける。
今の僕にできることは、まだ小さいかもしれない。それでも、夢を実現する方法を考え、今日できる一歩を積み重ねていきたい。
そして僕自身は、人の夢を笑う側ではなく、応援する側でありたい。
もし誰かが、周囲に笑われるような夢を語ったなら、「無理だ」と否定するのではなく、「そのために何ができるだろう」と一緒に考えられる人でいたい。
あなたには、笑われるのが怖くて、まだ口にできていない夢がありますか。
全員に理解されなくてもいい。
まずは、その夢を言葉にしてみる。そして、信じてくれる一人と、最初の一歩を踏み出してみる。
笑われた夢は、行動と仲間と仕組みによって、少しずつ現実へ近づいていくのだと思う。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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「自殺者をゼロにする」は言葉だけにしたくないので、まず目の前の一人の話を聴くところから始めています。オンライン対応・無料。経験者としての対話であり、医療行為・専門的カウンセリングではありません。
この記事は個人の考えをまとめたものであり、医学的な助言ではありません。心身の不調が続く場合は医療機関にご相談ください。今つらい状態にある方は、#いのちSOS(0120-061-338/24時間)やよりそいホットライン(0120-279-338/24時間)など、専門の窓口にご連絡ください。