「前に進みたい。でも、無理をして自分を壊したくない。」
今の僕は、行動することと休むこと、その両方を大切にしたいと考えています。
BUDDICA(バディカ)の中野優作さんが書かれた『成長以外、全て死』を読みました。
このタイトルを初めて見たとき、とても強い言葉だと感じました。
僕は以前から中野優作さんのYouTubeをよく見ています。仕事に対する姿勢や行動力がかっこよく、僕にとってロールモデルの一人です。だからこそ、大きな期待を持って本を手に取りました。
一方で、「成長」という言葉に、少し怖さも感じました。
僕自身、大学サッカー、教育実習、休学、心身の不調、農業への挑戦、新規事業の立ち上げなど、さまざまな経験をしてきました。
一時期は、「成長し続けなければならない」「周りよりも結果を出さなければならない」と、自分を追い込んでしまったこともあります。
特に、うつ病によって思うように動けなかった期間は、自分だけが成長できていないように感じていました。
それでも本を読み終えた後に残ったのは、「もっと結果を出さなければいけない」という焦りではありませんでした。
僕が改めて考えたのは、限られた人生の時間を、何のために使うのかということです。
なお、以下は本の文章を再現したものではありません。読書を通して僕自身が受け取り、これまでの経験に重ねて考えたことです。
1.人生は、行動した分だけ動き始める
本を読みながら改めて考えたのは、どれだけ頭の中で考えていても、実際に行動しなければ現実は動き始めないということです。
もちろん、準備や計画も必要です。しかし、完璧な答えが見つかるまで待っていたら、いつまでも最初の一歩を踏み出せません。
僕も、最初から自信や正解を持って行動してきたわけではありません。
- にいみ農園のお米を届けること
- 教育や不登校支援について発信すること
- Podcastを始めること
- サッカー大会やコミュニティを企画すること
- 会いたい人に会いに行き、協力してほしい人にお願いすること
振り返ってみると、今の活動はすべて、小さな行動から始まっています。
行動する前は、不安もありました。「失敗したらどうしよう」「相手に断られたらどうしよう」「自分にできるのだろうか」。そう考えて動けなくなりそうなこともありました。
それでも、実際に動いたことで人と出会い、自分だけでは見つけられなかった課題を知り、次にやるべきことが見えてきました。
もちろん、動けば必ず成功するわけではありません。期待した結果が出ないこともあります。迷惑をかけてしまうことや、準備不足に気づくこともあります。
それでも、行動した後にしか得られない学びがあります。
2.居心地のよい場所から、一歩外に出る
慣れた環境にいると、安心できます。同じ人と過ごし、自分にできることだけを続けていれば、大きく失敗する可能性も減ります。しかし、新しい出会いや学びも生まれにくくなります。
僕は現在、農業、教育、サッカー、コミュニティ運営など、複数の分野で活動しています。それぞれ別の分野に見えるかもしれません。
それでも、新しい場所へ行き、人に会い、知らない世界に触れることで、それまで結びつかなかったものがつながることがあります。
一方で、挑戦するために、無理に苦しい環境へ飛び込む必要はないと思います。
僕は心身の調子を崩した経験から、負荷をかければかけるほど成長できるわけではないと学びました。
今の自分に必要なのは、挑戦することなのか。それとも、一度立ち止まり、心と身体を整えることなのか。自分の状態を確かめることも大切です。
成長しようとして自分を壊してしまったら、本当に大切な人や活動を守れなくなってしまいます。
だから僕は、一歩外に出る勇気と、一度立ち止まる勇気の両方を持ちたいです。
3.時間を、未来につながるものへ使う
僕たちに与えられた時間は有限です。その時間を何に使うのかによって、人生は少しずつ形づくられていきます。
だからといって、すべての時間を仕事や自己投資に使えばよいとは思いません。休む時間も、家族や仲間と過ごす時間も、何もせずに心を整える時間も必要です。
僕が大切にしたいのは、自分の時間の使い方を、自分の意思で選んでいるかということです。
SNSで誰かと自分を比べ続ける時間。周囲からの評価を気にして、本当にやりたいことを後回しにする時間。何となく不安を抱えながら過ごす時間。僕にも、そのような時間があります。
だからこそ、ときどき自分に問いかけたいと思います。
「この時間は、自分や誰かの未来につながっているか」
すぐに売上や成果にならなくても、誰かの安心や未来につながる時間には、大きな価値があると思います。
4.逆境は、人生の物語の途中にある
僕は心身の調子を崩し、思うように動けなかった時期があります。
特にうつ病の期間は、「自分は成長できていない」と強く感じていました。周りの人たちが就職や挑戦を通して前へ進んでいるように見える中で、自分だけが取り残されているような感覚がありました。
動きたいのに動けない。頑張りたいのに頑張れない。その状態にいる自分を、さらに責めてしまうこともありました。
しかし、今振り返ると、その期間があったからこそ、以前より深く考えるようになったことがあります。
頑張りたくても頑張れない人の気持ち。挑戦したくても動けない人の気持ち。「頑張れ」という言葉だけでは届かない苦しさ。そして、答えを押しつけず、その人の隣にいることの大切さです。
もちろん、苦しい経験を無理に美化する必要はありません。つらい経験は必ず成長につながる、とも言い切れません。
苦しいときは休むこと、人に頼ること、必要に応じて医療や専門的な支援を受けることが大切です。
ただ、その経験を後からどう受け止め、これからの人生にどう生かすのかは、少しずつ自分で選べるのかもしれません。
その経験は、「人に寄り添い、夢への一歩を支える」という僕の人生のテーマを、以前より深く考えるきっかけになりました。
5.正面の扉が閉じていても、別の入口を探す
本の中で、特に僕の心に残ったのが、サードドアという考え方です。
①ファーストドア(正面入り口):99%の人が列を作って並び、中に入れるのを待つ場所。
②セカンドドア(VIP入り口):大富豪や有名人など、最初から選ばれた人だけが通る特別な扉。
③サードドア(裏口):列を離れて、窓をよじ登ったり、厨房を通り抜けたりして自らこじ開ける隠された道。
僕はサードドアを、「正面から進めないときに諦めるのではなく、自分なりの別の入口を探す姿勢」だと捉えています。
多くの人が並ぶ正面入口だけが、前へ進む方法ではありません。かといって、特別な人だけが通れる入口が開くのを待ち続ける必要もありません。
人に会いに行く。紹介をお願いする。まず小さく試す。これまで別々だった分野を掛け合わせる。
目の前に扉が見つからないなら、自分の足で第三の入口を探すことができます。
振り返ると、僕の活動も、最初から用意された道を歩いてきたわけではありません。
農業、教育、サッカー、心理学、コミュニティ。一見すると別々の分野でも、「人に寄り添い、夢への一歩を支える」という目的から考えると、つなげられる可能性があります。
- にいみ農園でお米をつくるだけでなく、農業体験や地域の活動へ広げること
- にいみ塾で勉強を教えるだけでなく、不登校支援やメンタル教育を組み合わせること
- サッカーを競技だけで終わらせず、学習や進路、挑戦する人とのつながりまで支えること
既存の枠の中に答えがないなら、分野と分野の間に新しい入口をつくる。それが、僕にとってのサードドアです。
ただし、サードドアは、楽をするための近道でも、ルールや信頼を無視する方法でもないと思います。
相手への敬意を持ち、断られる可能性も受け止めながら、自分にできる提案や行動を積み重ねる。すぐに扉が開かなくても、その過程で出会った人や学んだことが、次の入口につながることがあります。
6.立ち止まることも、成長の一部である
『成長以外、全て死』というタイトルは、非常に強い言葉です。
しかし僕は、「成長していない人には価値がない」という意味では受け取っていません。
人には、前へ進める時期もあれば、立ち止まらなければならない時期もあります。
外から見ると何もしていないように見える時間でも、その人の内側では大切な変化が起きていることがあります。
自分と向き合っているかもしれません。心と身体を回復させているかもしれません。考えを整理しているかもしれません。誰かに頼ることを覚えているかもしれません。
僕も、思うように動けなかった時期には、自分には価値がないように感じていました。
けれど今は、休むべきときに休むことも、自分の人生を守るための大切な行動だったと思っています。
休むことは、行動の反対ではありません。必要なときに立ち止まり、もう一度歩き出すために自分を整えることも、一つの行動です。
僕にとっての成長は、誰かに勝つことでも、毎日目に見える成果を出し続けることでもありません。
- 昨日までできなかったことが、少しできるようになること
- 失敗から学ぶこと
- 人との向き合い方が変わること
- 助けてほしいと言えること
- 挑戦する人を応援できること
そして、自分や周囲の人を大切にしながら、よりよい方向へ変わろうとすること。それが、今の僕が考える成長です。
読後に決めた「5つの行動」
1.思いついた企画は、まず小さく試す
最初から大きな規模で始めようとせず、一人、1回、1か所から実施します。明日からできる最初の一歩は、企画を「誰に、何を、いつ試すか」の3行で整理することです。
2.毎日、未来につながる行動を一つ選ぶ
忙しく動くこと自体を目的にせず、自分や誰かの未来につながる行動を一つ実行します。明日から、一日の最初に「今日の一歩」を一つメモします。
3.会いたい人には、相手への価値を考えて連絡する
自分のお願いだけを伝えるのではなく、自分が相手に何を提供できるのかを考えます。明日から、会いたい人を一人決め、相手に提供できることを一文にします。
4.自分だけでなく、仲間の挑戦を応援する
話を聞く、必要な人を紹介する、発信を手伝うなど、自分にできる形で誰かの一歩を支えます。明日から、挑戦している仲間一人に「何か手伝えることはある?」と連絡します。
5.無理を感じたら、立ち止まって整える
予定を減らす、人に相談する、休むなど、自分が壊れてしまう前に行動を変えます。明日から、一日の終わりに心と身体の状態を10点満点で記録します。低い状態が続いたときは、一人で抱え込まず、予定や役割を見直します。
あなたにとっての成長とは
最後に、この記事を読んでくださったあなたにも、三つの問いを届けたいです。
- あなたは今、どんな一歩を先延ばしにしていますか?
- 今日の時間を、何のために使いますか?
- あなたにとっての成長とは、どのような変化ですか?
すぐに答えが出なくても大丈夫です。大きな挑戦でなくてもいいと思います。
誰かに相談すること。今日はしっかり休むこと。気になっていたことを一つ調べること。会いたかった人に連絡すること。
それも、その人にとっての大切な一歩です。
行動することも、休むことも、人生を大切にする選択
成長とは、誰かと比べて勝つことではありません。売上を伸ばすことや、組織を大きくすることだけでもありません。
昨日より少し行動できたこと。失敗した後に、もう一度考えられたこと。無理を続けず、休むことを選べたこと。一人で抱え込まず、誰かに助けを求められたこと。
それらも、僕にとっては大切な成長です。
そして、自分が踏み出した一歩が、いつか誰かの一歩を支えることもあります。
僕もまだ、挑戦の途中です。迷うことも、失敗することもあります。行動できない日や、立ち止まらなければならない日もあると思います。
それでも、にいみ農園、にいみ塾、不登校支援、サッカー、コミュニティ、そして情報発信を通じて、正面の扉が閉じているときにも、自分なりのサードドアを探し、次の一歩を考えられる環境をつくっていきます。
限られた人生の時間を、「人に寄り添い、夢への一歩を支える」ために使っていきたいです。
今日踏み出した小さな一歩が、いつか誰かの夢へ続く道になると信じて。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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この記事は個人の考えをまとめたものであり、医学的な助言ではありません。心身の不調が続く場合は医療機関にご相談ください。今つらい状態にある方は、#いのちSOS(0120-061-338/24時間)やよりそいホットライン(0120-279-338/24時間)など、専門の窓口にご連絡ください。