こんにちは。新見康樹です。

今日は、僕自身が経験した「うつ病」と、その中で出会った「農業」について書こうと思います。

これは誰かに何かを教えるための記事ではありません。

ただ、もし今苦しんでいる人や、前に進めずにいる人がいたら、一人の体験談として読んでもらえたら嬉しいです。

突然、止まってしまった時間

僕は小学校から大学まで、ずっとサッカーを続けてきました。

大学では教員免許の取得を目指しながら、コーチング活動や将来の夢についても考えていました。
常に何かに挑戦している状態が当たり前でした。

だからこそ、自分がうつ病になるなんて思ったこともありませんでした。

しかし、ある時から心と身体が思うように動かなくなりました。

何もやる気が起きない。
人と連絡を取ることも苦しい。
外に出ることもできない。

今まで当たり前にできていたことが、突然できなくなったのです。

気づけば僕の時間は止まっていました。

焦るほど動けなくなる

当時の僕は、

「早く元に戻らなきゃ」
「みんなは頑張っているのに」
「自分だけ取り残されている」

そんなことばかり考えていました。

SNSを見れば、友人たちが就職したり、夢に向かって進んでいたりする姿が目に入ります。

本当は応援したいのに、自分と比べてしまう。
焦る。
苦しくなる。
また動けなくなる。

そんな悪循環を繰り返していました。

農業との再会

そんな中で僕が少しずつ関わるようになったのが、実家の農業でした。

最初は特別な気持ちがあったわけではありません。
ただ家の手伝いとして、少しずつ作業を始めました。

田んぼの水を見に行く。
草を刈る。
機械の準備をする。

毎日同じような作業の繰り返しです。

でも、その「同じこと」が当時の僕には救いでした。

自然は僕を急かさなかった

うつ病になると、自分自身が自分を責め続けます。

「もっと頑張れ」
「早く治せ」
「もっと成果を出せ」

しかし、農業の世界にはそういう考え方がありません。

種をまいた翌日に稲は育ちません。
毎日少しずつ成長します。
焦っても変わりません。
逆に急ぎすぎると失敗します。

自然は僕にこう教えてくれた気がします。

「成長には時間がかかる」
「今は根を張る時期かもしれない」

その感覚は、どこか自分自身にも重なりました。

少しずつ戻ってきた日常

農業を続ける中で、少しずつ変化が現れました。

  • 朝起きられるようになった
  • 外に出られるようになった
  • 友人と連絡を取れるようになった
  • 外食に行けるようになった
  • ウォーキングを始められた
  • パソコンにも触れられるようになった

特別な奇跡が起きたわけではありません。

でも、小さな「できた」が増えていきました。

振り返ると、それが回復への大きな一歩だったのだと思います。

止まった時間ではなかった

以前の僕は、「何もできなかった期間」だと思っていました。

でも今は少し違います。

あの期間があったからこそ、

健康の大切さを知りました。
人の苦しみに気づけるようになりました。
誰かの話を以前より真剣に聞けるようになりました。
そして、自分自身と向き合う時間を持つことができました。

時間が止まっていたように見えて、本当は見えないところで前に進んでいたのかもしれません。

最後に

今でも完全に不安がなくなったわけではありません。

調子が良い日もあれば、少し不安になる日もあります。

でも以前とは違います。

「また少しずつ進めばいい」

そう思えるようになりました。

農業は僕の病気を治したわけではありません。

けれど、止まってしまった僕の時間を、もう一度動かすきっかけを与えてくれました。

もし今、思うように前へ進めない人がいたら伝えたいことがあります。

焦らなくて大丈夫です。

稲が育つのに時間がかかるように、人の回復にも時間がかかります。

今日できた小さな一歩は、きっと未来につながっています。

僕もまだ、その途中です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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